金属製品の洗浄で行われる酸洗いの特徴とメリット

2020年1月30日

金属製品の洗浄で行われる酸洗いの特徴とメリット


酸洗いとはどんな洗浄方法?

酸洗いとは金属加工の現場で行われる化学洗浄処理の一つで、酸性の溶液に金属製品を浸すことで全体の汚れを溶かして落とす方法のことを指します。当然ながらプラスチックの部品などが付いている状態では酸洗いは行なえませんので、複数の異なる材質のパーツで組み合わせて作る製品の場合は、金属ごとのパーツに分かれている段階で行う事になります。酸性の溶液をためておく容器と、そこへ製品を一旦浸して回収するためのクレーンなど簡単な機材でできるのが特徴で、溶接時の黒い被膜や工具から付着するグリースの汚れなどもまとめて落とせるため、多くの金属加工現場で行われています。

酸洗いをする事のメリット

酸洗いを行う事のメリットは当然ながら製品を綺麗にすることですが、他の洗浄方法と比べて全体の汚れを均一かつ綺麗に溶かし落とすことが特徴です。塗装の前に行うことで金属と塗料の間に油などが入り込んで剥がれやすくなることを防いでくれるメリットがあります。これによりしっかりと塗料が定着することで製品の耐久年数を上げることができるでしょう。またステンレスが錆びにくくなるためにはステンレス内に含まれるクロムと空気を反応させることで発生する不動態皮膜が重要になっており、全体の汚れを綺麗に除去できる酸洗いによって全体にムラがなく剥がれにくい不動態皮膜を形成させることができるのです。

また酸洗いは研磨する洗浄方法などとは違い、ほとんど製品に圧力がかかることがないため脆く曲がりやすい金属製品でも、変形させること無くそのまま綺麗に洗浄できるメリットがあります。

酸洗いは金属が酸性の液体によって溶けるという性質を応用した仕上げの加工です。表面をきれいにしてメッキなどの後処理には必須となります。